日本は世界で見てもコーヒーの消費量が多い国です。
2023年度では輸入国3位です。(ていうかドイツの人口に対するコーヒー消費量すごすぎ)

日本に住んでいれば、コーヒーはどこでも飲めます。コンビニなんてすごいです。安くて美味い。
こんなに安く飲めるコーヒーには当たり前ですが「消費者」がいれば「生産者」もいます。
そして生産者の多くは発展途上国がほとんど。コーヒー農場の生産者たちは、先進国の取引企業に低価格でコーヒー豆を買い叩かれたり、相場の暴落によって農園を手放さざるをえなくなったりと、生活の困窮にあえぐ状況が常態化しています。
コーヒー生産国1位のブラジル

2024年、ブラジルの労働雇用省(MTE)は、1,035か所の現場を調査し、合計2,004人を奴隷のような労働環境から救出しました。同省によると、建設業に次いで、コーヒー業界が救出された労働者数で2番目に多く(214人)を占めていました。
世界中の農業労働者が直面する労働搾取や「奴隷のような」労働環境は、深刻な社会問題として注目されています。
特にコーヒー業界では、収穫期の過酷な労働条件や低賃金が問題視されており、ブラジルをはじめとする主要生産国でその実態が明らかになっています。
この問題を解決するためには、単に労働者を救出するだけでなく、農家を支援し、持続可能なサプライチェーンを構築することが不可欠です。
では、なぜ彼らは農園で働くのでしょうか? その背景には、経済的な理由があります。
ブラジルは世界最大のコーヒー生産国であり、コーヒーは主要な輸出品のひとつです。コーヒー農業は多くの雇用を生み出し、特に農村地域の人々にとって貴重な収入源となっています。さらに、大規模農園では多くの労働力が必要となり、おそらく派遣社員や季節労働者が低賃金で雇われていると考えられます。
ちなみに、あの有名なアントニオ猪木さんも、子供時代にブラジルのコーヒー農園で働いていた過去があります。
その労働環境は、想像を絶するほど過酷なものでした。

労働搾取を無くすためには
必要なことの一つが”フェアトレード”です。
フェアトレードとは
発展途上国の生産者や労働者が公正な価格で取引され、適切な労働環境のもとで働けるようにする国際的な貿易の仕組みや運動のこと。


引用元:https://spaceshipearth.jp/fairtrade/

ブラジルやコロンビアなどのコーヒー生産国では、多くの農園がフェアトレード認証を受けています。
店頭で販売されているコーヒー豆や粉のパッケージに、フェアトレード認証マークが付いているのを見かけたことはないでしょうか?
フェアトレードの取り組みにより、生産者は適正な収入を得ることができ、労働環境の改善にもつながります。
また、化学農薬の適切な使用や農業機械への投資が促進され、持続可能な農業が実現しつつあります。さらに、フェアトレードの利益は農園だけでなく、地域全体の発展にも貢献しており、病院や学校の設立など社会インフラの整備にも役立てられています。
この運動がすべてのコーヒー生産国に広がり、コーヒー農園で働く人々やその地域の人々が適正な評価を受けることを願っています。そして、彼らのコーヒーに対する情熱が正当に評価され、より大きなインセンティブにつながることを期待したいです。
最後に
このフェアトレードの運動は私たち消費者を巻き込まないことには進まないと思います。
些細な小さいことかもしれないですが、フェアトレード認証の商品を買うことが一番かと思います。
毎日あって当然と思ってしまうコーヒー。この1杯に様々なストーリーがあることをたまにでもいいので考えてみてはいかかでしょうか。
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